最近はチャートを見てどうしてこうなったのか?と考える事が増えました。
こんにちは、Tashです。
今回は相場の本質について、書いてみました。
テクニカル分析の重要性

テクニカル分析とファンダメンタル分析
FXでは、主に2種類の分析方法があります。
■ファンダメンタル分析
→経済活動等の状況を示す基礎的な要因をもとに分析する方法
■テクニカル分析
→値動きや相場の予測を「データ」「経験則」などから分析する方法
ぼくはテクニカル分析がメインです。
ファンダメンタル分析については大きな指標ではトレードを避けるくらいです。
TwitterやYouTubeなどみててもテクニカル分析で勝ち続けている
トレーダーはたくさんいますが、
専業トレーダーのほとんどがテクニカル分析がメインです。
ちなみに、
トレードにおいて勝率100%はあり得ないですが、
勝ち組トレーダーはある程度相場がどう動くのか予測できています。
仮にシナリオが崩れれば早めの損切りをして損失を最小限におさえているのです。
テクニカル分析に重要な経験則とは
テクニカルは「データ」「経験則」などから分析する事でしたが、
この「経験則」ってとても大事なんです。
・・・実際に経験された事柄から見いだされる法則のこと
どの分野もそうですが、経験で分かる事ってありますよね?
仕事でも直感で「この案件は決まらないやつだ。。。」
なんてことありませんか?
相場も同様ですね。
「あ、これ逆行するやつだ」って分かる事ありますよね?
トレードにおいて経験を積む事は大事な事です。
チャートはランダムに動いているわけではありません。
一つ一つのローソク足にはいろんなドラマがあり、理由を考える事が大事です。
闇雲にトレード回数を重ねるのではなく、立ち止まって考える事が大切です。
「ここで入ったら負けてしまいそう」と感覚論ではなく、、
言葉にできるようにしたいですね。
チャートを見て意味を考えるクセをつけて、
質の高い経験を重ねていきましょう。
相場は人間心理の表出

「ゼロサムゲーム」という言葉聞いたことありませんか?
ゼロサムゲームとは?勝ち組+負け組=0の法則
FXにおいて、8割以上が負け組に分類されると言われています。
それだけ相場の世界で勝ち続ける事は難しいです。
FXはあらゆるプレイヤーが参加している「ゼロサムゲーム」に分類されます。
・・・参加者の得失点の総和が常にゼロになるゲームの事。
FXの場合、誰かが利益を上げた分だけ誰かが損をしている事になります。
※語源「zero-sum」
FXで稼ぐためには2割の勝ち組に入らなければいけません。
FXの参加プレイヤー

FXというゼロサムゲームにはたくさんのプレイヤーが参加しています。
ぼくの様な兼業トレーダーをはじめ、専業の個人投資家、ヘッジファンドの投資機関、
銀行の為替ディーラーなどなどあらゆるプレイヤーが混在しています。
先ほど紹介した様に勝者は2割以下です。
勝ち組と負け組の数は同じではなく、勝者のみが莫大な利益を許される世界なのです。
ところでトレードでこんな経験はありませんか?
ロングでエントリーしたが、下がってしまった。上がる事を願ったが、逆行。
結局、どうでもよくなってそのまま塩漬けになってしまった😭
ぼくも経験あります。。
ちなみにこれは行動経済学で言う「プロスペクト理論」で説明されていて、
人は損失が大きくなると不満度が徐々に薄れてきてどうでもよくなってしまうのです。
このように退場していく人もたくさんいる為、
FXは勝てないものだと世間では言われてしまうのです。
FXにおいては
参加者数ではなく、量がポイントとなります。
大衆心理がチャートに現れる「大衆心理」とは?
FXでは「大衆心理」という言葉が頻繁に使われます。
集団が合理的是非を判断せずに特定の時流に流される事を指します。
大衆心理が発生する要因としては、自身が所属する社会において敵対する勢力
が出現した時の団結本能だとされています。
簡潔に言うと、自分以外の集団の意見に流されてしまう事をいいます。
相場は機械が動かしているのではありません。
みんながチャートを見てどう考えるかを想像する事が大事です。
チャートにはこの大衆心理が現れているのです。
価格が動く仕組みを紐解く
相場は受給バランスによって成り立っています。
売りと買いのバランスが崩れた時に動きます。
価格が動く仕組みとは
買い勢と売り勢の攻防がポイントです。
こんなイメージでしょうか。

正確にはこんな感じですかね。下の図をご覧ください。
「買い」と「売り」は横並びではなく、縦並びです。
どちらかが勝てば上昇or下降します。


買い>売り なら上昇 売り>買い なら下降
この様にどちらが強い状況か考える事が大切です。
X軸(Price)とY軸(Time)
先ほどの「買い」と「売り」の攻防戦はX軸の動きです。
チャートにはY軸もありますよね?
Y軸は時間(Time)
チャートはこのようになっていますね。

このY軸もとても大切です。
トレーダーは待つ事が大事と言われるくらいです。
しっかりと自分の入りたいポイントが来るまではじっくり待つクセを付けましょう
値動きの要因は3点のみ
「買い」と「売り」の攻防バランスが崩れた時にチャートが動くのですが、
キッカケは3パターンです。

例えば、買い(ロング)の利確=売り ですね。
つまり、利確=保有してた逆ポジの作用が働くのです。
だから②と③はロングしていたらショートの作用が
ショートしていたらロングの作用が働くのです。
個人的には③が絡む時が一番チャートが動くとおもっています。
レンジの後はよく動くのは損切りを巻き込んでいるからです。
実際にチャートを見てみよう
こちらはドル円の4時間足チャートです。
日本人には馴染みのある通貨ですね。

2020年4月1日〜2020年7月13日までの約3か月半の期間になります。
紫色と水色の四角形を落書きしてみました。
ちなみにどちらも高さは一緒です。
チャートに現れた大衆心理を考えよう
どんな事が考えられていのか、
実際のチャートを見てみます。

まずオレンジ部分で売りと買いが戦います。
直近の安値(=紫と青の境界線)を割ってきてレジサポ転換しています。
新規参入の売りが増加した事で勢いを増しながら下降した様に思われます。
その結果、紫四角と同じ幅分が目安となり、A(=紫四角の値幅分)に到着しました。

Aで反発し上昇しています。
これまで売りを保有していた売り勢の利確による上昇と、
上昇を確認した新規参入の買いが合わさった事で強い上昇が発生しました。
買い勢の利確で多少下がるもののBは割りませんでした。
さらに上昇し、これまで買い勢がC(=直近高値)で利確します。
さらに紫四角上端を狙っていた新規参入の売り(=ショート)が入ってきましたが、
売り圧力はおもったより弱いです。
結局紫四角と青四角の境界線は突破できず、方向感を失います。

レンジ後に、
紫四角と青四角の境界線を突破しようと下降を試みるものの、
Dを割ることできずに上昇。
ちなみに逆三尊が確認されるなど別要素も意識されており、
売り勢は慎重だったと思われます。
レンジが長く続く=ポジションが溜まってきます。
その分方向感が決まった時にたくさんの損切りが発生する事でブレイクします。
Dを下に突破できず買い圧力が増します。
E付近で溜まっていた売り勢の損切り(=買い)を狩りながら上昇します。
F付近で利確(売り)され出すと次々と利確されていきます。
ここの下降は溜まっていた買い勢による利確の下げです。
G(=青色四角下端)を割らせないと
新規参入の買い(=ロング)が入ってきた結果、髭が確認されました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・テクニカル分析 > ファンメンタル分析
・FXは参加者数よりも通貨量が大事
・大衆心理がチャートに現れる
・買いと売りのバランスが崩れた時にチャートは動く
今後のトレードに少しでも役立てば光栄です。
Tash